のび太が他力本願から自分の力で立ち上がって、動いていく瞬間。映画「STAND BY ME ドラえもん」から気づく応援したくなる人の特徴
気分転換も含めてレイトショーで
映画「STAND BY ME ドラえもん」を観てきた。
ドラえもんのいくつもの名シーンが集められているような映画で、
3Dになることで新鮮な気持ちで観ていたのだが涙腺が思わず緩んでしまった。
感動する場面が多くあったのだが、そのなかで特に
印象的だったのは、ドラえもんが未来に帰らなければいけないと
決まった後のこと。
普段からドラえもんの道具や力を借りながら、様々な局面を乗り越えることが
のび太自身の力では何もできないのではないだろうかと心配していた。
そして、いつものようにジャイアンに無茶ぶりをさせられて
喧嘩する場面になった。いつもならすぐにやられてばかりの、
のび太が
「ボクがひとりでキミに勝てなければ、ドラえもんは、安心して未来へ帰れないんだ！」
と何度殴られても、何度殴られても起き上がって
ジャイアンに立ち向かっていく。
ドラえもんの力を借りずに自分だけの力で。
その執念のような気持ちにジャイアンも観念したのか
最後は負けを認め、それを見ていたドラえもんが涙するという
ようなシーン。
この場面はとても胸にこみあげてくるものがあった。
典型的なダメ人間として描かれている。
けれど自分自身も含めてそうだが多くの人がのび太にある
ダメな部分を自分に投影してしまうんじゃないかと思った。
誰でも欠点があるからだ。
そんな欠点がある人間が自分の力で立ち上がって、決意し、
動いてこうとするその姿勢は多くの人を感動させたのではないか。
どんな人を応援したくなるかといえば、
欠点がなくそつなく何でもこなす人ではないと思う。
自分の欠点を受け入れて、その場所から一歩でも
ひたむきに成長しようとする人である。
そんな人ならば必ず応援者は現れるはず。
欠点があるから絶望して諦めるのではなく
そんな自分に何ができるかを考えることの大事さを
気づかされた。
映画を観ていた人達のすすり泣く音を何度も聞いたのが
また印象的な一本でもあった。笑
