相手を惹きつけ続ける為の考察

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「思い出のマーニー」自分が嫌いで無表情だった杏奈を否定せず、受け入れてくれる周りの存在の温かさ

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一昨日の夜にジブリの「思い出のマーニー」という映画を観てきた。

もう公開されてから結構時間が経っているが、ずっと気になっていた作品の1つ。

 

映画の最初のほうで主人公の12歳の杏奈が

 

「この世には目に見えない魔法の輪がある。輪には内側と外側があって、

私は外側の人間。でもそんなのはどうでもいいの。私は、私が嫌い

 

と心の中で言う。両親が幼い頃に亡くなっていて

血の繋がっていない養父母と生活している杏奈は家でも学校でもいつも

孤独感を感じていたからだ。

思春期特有のこの感情の描き方は序盤から少し胸を締め付けられた。

 

そんな彼女は夏休みに患っている喘息の療養の為に自然たっぷりの

親戚の大岩夫婦の家にいく。ここから彼女にとって大きく

変わっていく為のきっかけが起こり、物語が展開されていく。

 

いくつも印象的なシーンがあったのだが、今回はこの親戚の

大岩夫婦の存が良かったなと思うシーンがあったので触れてみる。

 

まず、杏奈は地元の女の子の信子と七夕祭りにいく機会が訪れる。

そこで信子杏奈を褒めるつもりでしゃべった言葉が

杏奈のなかでのコンプレックスを刺激してしまう。そこでつい

 

「いい加減にほっといてよ、この太っちょ豚!」

 

と太って描かれている信子にひどい言葉を発してしまう。

信子は性格的に良い子に見えるが、この場面では当然腹を立てて

彼女の母親にもその起きたことを伝えた。

 

そのことに腹を立てた信子のお母さんが大岩夫婦の元に怒鳴り込んでいく。

そしてちょうど帰る頃に居合わせて隠れながらその様子を見守っていた杏奈。

 

信子のお母さんが一通り、大岩夫婦に怒りをぶつけて帰った後

杏奈は玄関の入り口に現れる。

 

普通に考えると杏奈は叱られても当然のような状況。

けれど大岩夫婦はこの場面で全く叱らず、杏奈を励ましていた。

 

これって凄いことだなと思った。もし良い、悪いという

価値感だけで判断したら、杏奈は悪いことをしてしまったし

それ対して叱ってもおかしくない。

 

けれどこの場面では大岩夫妻が彼女を叱らず励ましたことによって

杏奈は大岩夫妻をどんな時も自分の味方で自分を受け入れてくれる存在

感じるんじゃないかなと思った。

 

杏奈自身も今回の出来事は自分が悪いことをしてしまったと

思っているはずだし、そういう時にどういう在り方で彼女に接するのが

良いかということで、とても良い在り方だった気がする。

 

たとえば、もし自分の身近な人が何かまずい

失敗をしてしまったり、悩んでいたら

とにかく一度受け入れて、励ませるようにと思った。 

 

どんな人にとっても自分を受け入れてくれる存在というのは

大きいに違いないから。